2007-10-21 崖 崖の上から失礼致します。先日、お話ししました「赤色老人」の続きなのですが、あの話、さらに後日談がありまして。結局、青年は、老人を山に置き去りにして、御妙寺院の婆に言われていた通り、一度も振り返ることなく走り逃げたのですが、山道の途中にあった切り株にけつまづいてしまったんですね。その時、履いていた革靴が脱げてしまったのですが、おかまいなしに山を降りてしまったんです。それからしばらく、青年は何事もなく日々過ごしていたのですが、ちょうどひと月後の夜、一本の電(突風)グチャ。