崖の上から失礼致します。
先日、お話ししました「赤色老人」の続きなのですが、
あの話、さらに後日談がありまして。
結局、青年は、老人を山に置き去りにして、
御妙寺院の婆に言われていた通り、
一度も振り返ることなく走り逃げたのですが、
山道の途中にあった切り株にけつまづいてしまったんですね。
その時、履いていた革靴が脱げてしまったのですが、
おかまいなしに山を降りてしまったんです。
それからしばらく、青年は何事もなく日々過ごしていたのですが、
ちょうどひと月後の夜、一本の電
(突風)
グチャ。