爺婆

 昔々あるところにお爺さんとお婆さんがおったそうだが今回それはどうでも良い。私は今大変腹立たしい気持ちでいっぱいであり、今日はそのことについて話したい。昨日の昼頃、私はいつも利用している地下鉄に乗り込むとそこにお爺さんとお婆さんがおったそうだがそれは今回の話とは関係ない。昼間だというのにそこそこに混み合った車内には効きすぎるぐらい冷房が効いており、スーツ姿の私にとっては有り難い話なのだが、薄手のシャツを羽織っただけの女性などにはこれでは寒いぐらいではないのか、お爺さんとお婆さんには、いや、今回それはどうでも良いのだが、乗車中ふと目をやると、座席にお爺さんとお婆、おい。どけ。お前らは今回関係ないってば。座席に座る女性の足元に不審な角度でバッグを向ける男がおり、ははあ、これは間違いなく盗撮をしているのだな、とその男の腕を掴もうとしたらお爺さんとお婆さんがすんごく邪魔!